数日前に記事にした内容なんとしてでも観たい歌舞伎。
行ってきちゃいました(〃’▽’〃)♡

12074497_959705717432925_342241503809192919_n

いやーすごかった。
ほんと、今でも思い出すと鳥肌立つくらいのスケール感に、今まで観たことがないような歌舞伎の常識を良い意味で裏切られる演出の数々。

そして、ちゃんとゲットしました、台本
もちろん当日開演前にお借りして終演後はお返ししましたけども。
台本にもカバーがかかってて、周りからは何かわからないようになっていますけども。(でもその方がありがたい)

IMG_0706

前述のとおり、耳がきこえないわたしたちでも、音や台詞がわからなくても、それなりに楽しめるものではありました。
でも、歌舞伎独特の台詞回しだったり「この台詞韻踏んでておもしろい!」っていう感想は、台本がなければ得られないものでした。

「字幕ガイドや台本なかったら行く気ない」っていう先輩のために。
そしてもちろん自分のために。
方々といろいろなやりとりをさせていただきました。

今回はそのやりとりの流れをまとめました。
これから観たい!と思っている方も、演劇やお芝居に関わっている方も何かの参考になれば。

FullSizeRender (2)

前回の記事にも書きましたが、まず中村が取った行動はこう。
電話リレーサービスを駆使し、新橋演舞場や松竹大谷図書館へ問い合わせをするも、
・字幕ガイドはない
・台本の貸出はしていない
・台本のコピーは著作権侵害にあたるためNG
…という回答が返ってきたのみ。

TwitterやSNSで情報収集に取り組んでみたところ返ってきた「猿之助さんの事務所に事情を話してお願いしてみるといいかもしれません。サイトに問合せ先がありましたので。」というリプライを参考に、猿之助さまの事務所の方へお問い合わせのメールを送り。
でも返ってきたお返事はこちら。
「本公演は松竹の興行となり、規定等がございまして、弊社にて対応させていただく事が出来かねます。
また台本の貸し出しは全般的に不可となっております。」

む、むぅ。(´□`。)。。

上記の経緯を果林氏に伝えたところ「松竹(株式会社)には聞いてみた?」とのお返事。
松竹株式会社のお問い合わせフォームからありったけの想いを込めたメッセージを(でももちろんちゃんと文章は整えて)送りました。

待てど暮らせどなかなかお返事が来ない。
改めて電話リレーサービスにて松竹株式会社へお電話を入れたところ「時間はかかっているが、台本をお貸しする方向で手続きを進めている」とのこと。
少し安堵はしたものの、でも”確定”ではないことに少々不安にもなり。でも大丈夫だろうと信じてみたり。

そして公演の1週間前に担当者の方からのお返事が!!
「先日お電話でもお話させていただきました通り、この度のご観劇に際しまして、台本をお貸し出しさせていただく準備を致します。」

きゃーーーーーーーー!!!!!(〃’▽’〃)♡♡

ということで、その後は公演日や人数等のやりとりをし、後は当日を迎えるのみというところまで進むことができたのでした。

なお、今回は果林氏からのご紹介で今回初めて知った取り組みシアター アクセシビリティー ネットワーク(TA-net)の廣川さまも相談に乗っていただき、広川さまからは文化庁へもお問い合わせを入れていただきました。
文化庁からはお返事は未だないそうで、少しやきもきはしますが、でも今回のことが何らかのきっかけになるといいなぁと想いを馳せつつ。

そして行ってきました新橋演舞場。

FullSizeRender (1)

台本をお借りする際に必要な「貸出票」を記入。
でもそんな難しいものではなくて、最低限のルールをお互い確認しましょう、って感じのものでした。
ちなみに対応してくださったのは松竹株式会社のKさま。
拙いながらも(失礼)手話を用いて挨拶もしてくださり、説明のときには予め説明内容を紙ベースで用意してくださるなど、気持ちのよい対応をしてくださいました。

「貸出票」に記載されていた「お願い」については、ざっくりまとめると下記のようなものでした。
・台本は当日の開演時に貸出、終演時に返却をお願いします。
・演出の都合上、公演中は真っ暗になりますが、本公演中のペンライト等の使用はご遠慮ください。
・開演前や休憩時にお読みください。
・台本を撮影したり台本の表記について口外されることはお控えください。

でも観劇中もところどころですが台本が読めるくらい明るくなるときもあったし、それなりに読み込む時間もあったので、本当に満足するくらい楽しむことができました。

その後も松竹株式会社Kさまや廣川さまともやりとりをさせていただいていますが、今回のことは本当に今後につなげていきたいし、ここで終わりにさせたくはありません。
大事なのは今回の成功だけじゃなくて、これをもっと広めてもっといろんな人が「楽しい」「嬉しい」を感じる機会を増やしていくこと。

果林氏の周りには、すでに歌舞伎ワンピースを観劇された方がいたようで、ただ、わたしたち同様に台本の貸し出しを断られて諦めたり、これまで何度も断られていることから、今回は最初から諦めていた、とのことでした。
※聴覚障害をもつ方です。

お願いをして断られる、ということは本当にエネルギーもすごく消耗するし、下手するとトラウマにもなりかねないこと。
今回は果林氏も一緒だった、ということが手伝って、新橋演舞場→大谷図書館→松竹株式会社、と諦めずにアプローチをかけることができましたが、中村個人だけだったら大谷図書館で諦めてしまっていた可能性も否めないだろうなぁと思うのです。
そういった方はわたしたちが考える以上にたくさんいるのだろうな、と思います、障がいとかだけじゃなくて、もっと広い意味で。

もっともっといろいろな人が気がねなく諦めることもなく、可能な限り同じものを楽しめるようになれたらいいなぁと思います。

そして…

「果林先輩と一緒でよかった」
「祥子がいてくれて心強かった」

そう言い合える先輩がずっとずっと身近にいてくださるっていうのは本当にとっても幸せなことだな、と改めて思いました。
まるでワンピースみたい。なんて笑いあったり、ね。ししし。

そして今回の労力を思うと、今まで舞台を観劇する際に快く台本を手配してくれてた友人・先輩たちの存在は本当にありがたいものなのだなぁとしみじみ思います。
誰、とは言わないけど、ね。Thanksなのです!!らぶ。

楽しいだけじゃなくてこういう学びの機会にもなったこと、そしてそれを一緒に挑戦してくれた先輩の存在。
今回もいろいろなことに感謝なのです。ほんとにありがとうございました。